財産に
MASAKI SPORTS ACADEMYで普段コーチをしてくれている若田と平間が所属している関東リーグの横浜猛蹴がJ3のSC相模原を1対0で下し、天皇杯の神奈川代表決定戦決勝に進みました。
世で言う『ジャイキリ』というやつです。
でも、僕も含めMASAKI SPORTS ACADEMYのスタッフ陣は誰も今回の勝利を
『ジャイアントキリング』
だとは思っていません。
むしろ、MSAの金曜日スクールの際にはスタッフの中で
『今の猛蹴(タケル)なら勢いもあるし、力的にも全然相模原には勝てるやろ』
と話していた矢先の試合結果でした。
若田やすぐるも普段から仕事のスクールコーチはもちろん、しっかりやってくれているし自分自身の練習もいつもストイック。
今回、SC相模原もJクラブで格下に負けてはいけないというプライドがあったかはわからないけど、僕がSC相模原に所属していた時から相模原にはチームとして格下との対戦の際には嫌な空気感があった。
僕も今日は正直、日頃の若田やすぐるをみていたから相模原が絶対勝つかと言ったらそれはそれで難しいだろなと感じてました。
若田もすぐるも始め、社会人リーグで頑張っている選手はやはりJリーガーとは違う。
毎日、朝からサッカーの練習や試合が仕事のJリーガーと比べて、社会人リーグの選手達は朝から夕方まで各自与えられた仕事をこなし、夜から自分のサッカーの練習に行く。
仕事で疲れている体なのに夜から練習に行く。
気が狂ってるか、本気でサッカーが好きじゃなきゃこんな生活は出来ないと思います。
またサッカーでお給料を貰らっているJリーガーと反対に社会人選手は自分達で練習する環境を自分達でお金を払いグランドを作り、自分達でお金を払いユニフォームを揃える。
それも合計したらバカになんない金額です。
だからこそ『本気』でサッカーが好きな選手じゃなきゃ社会人になってまで高いレベルでのサッカーはなかなか続けられない。
サッカーが好きだけど家庭があったり、経済状況があったりで好きなサッカーが出来ない人だって少なくはない。
過酷な状況の中で好きなサッカーをやるために彼女と遊びに行くの我慢して、愉快な仲間との楽しい飲み会を断り、多くの事を犠牲にして時間を作ってる。
そんな『サッカー馬鹿』が集まってるチームはやっぱサッカーに熱く強いよね。
だからこそ天皇杯などのプロもアマチュアもごちゃ混ぜの大会は何があるかわからないから面白い。
社会人はサッカーで生活をしているJリーガーを倒してやりたいという目標があり、Jリーガー達はプロである以上、プライドや名誉の為にはアマチュア選手には絶対負けられない。
今回は横浜猛蹴という関東リーグのアマチュアチームがJリーグクラブのSC相模原に勝った。
JリーガーにはJリーガーの苦悩や試練などがある。
彼らは生活がサッカーにかかってるから。
でも社会人選手にも社会人選手の悩みがある。
サッカーを辞めても社会人選手は仕事が変わる訳じゃない。お給料が変わる訳じゃない。
社会人達は何も変わらない。
ただ社会人選手は大好きなサッカーを続ける為に毎日必死。
そんなストイックな仲間が多いチームでプレーが出来ることはもしかしたらJクラブに入るよりも人生の財産になるのかもしれないよ。
わか、すぐる
おめでとう!
行けるとこまでチャレンジだ!