指導者
2017.11.04
こんにちは。
今日は僕が一緒に仕事をさせていただいている大切なパートナーであり尊敬している指導者のある方が話をしていた事を書きたいと思います。
MSAだけではなく、今は時代の流れと共に様々なルートから海外でチャレンジ出来る環境が増えてきました。
海外で仲間と過ごし、海の向こうで同じようにプロ選手を目指して戦っているフットボーラーと真剣勝負をして、自分の今の位置を知る。
とても素晴らしいことです。
一般的に高額な授業料がかかりますが、僕が見てきた中ではサッカーだけではなく、様々な面で見てもお金以上の人生勉強を海外で感じてくれてるのがわかります。
じゃ海外の指導者から見た『日本の子供たちに足りないものは何か?』との質問をある指導者に聞いた時に
Los Japones tiene todos pero falta todos.
(日本人は全て持っているけど、何も持っていない)と答えました。
僕も海外に行かせてもらう事が多く、日本全国から集まった選手達と海外に行く事が多いですが、確かに海外の選手達と比較して見た時に同じような事を感じたことがありました。
では、この海外の子ども達にはあって、日本の子どもたちに足りないものは何?
海外より日本の方がサッカーを取り組むグラウンドの質、様々なサッカースクールの発展などサッカーの質を高く取り組める環境は正直、日本の方が恵まれています。
なので、最近の選手は足元の技術などは優れています。
じゃ、決定的に足りないものが何かと聞かれれば間違いなく答えは一つ。
向上心がある大人がこの日本には足りない。
日本の指導者は自分の『チーム』のことに対しては凄く熱く語り、想いが強い。
じゃ、指導している指導者本人がステップアップしていける環境としてはどうか?
そして、本当に選手の為に指導出来ている方が何人いるだろうか?
僕も自分のアカデミーを運営しており、様々なエリアから選手が集まってきてくれています。
その中で僕達のアカデミーをよく思わない指導者もいると聞いています。
『自分の所のいい選手を持っていかれた』
そんな話もちらほら聞いたりします。
この業界だとよく聞く話ですよね。
でも、考えてみてください。
子ども達を始め、その保護者の方々は『より良い環境』を求めます。
それは選手は自らの夢を掴む為。
親である保護者はその夢を掴む可能性を少しでも高めて上げたいという思いからサポートをしています。
常に向上心を持ち取り組むことの何がいけないのでしょうか?
選手の新たなチャレンジを許せない日本の指導者はやはり指導者としての自己満足でしかないんですよね。
そもそも、その指導者の元での活動に満足がいっていたら僕らの様なアカデミーがあったとしても選手や保護者は動かないかと思います。
海外の育成ではこの様な選手を『取った』、『取られた』話は数が少ないです。
選手のチャレンジは応援して、
チャレンジが成功したら一緒に喜べる。
選手のステップアップが指導者としてのステータスやステップアップに繋がっていくからです。
日本の指導者はそもそもの『選手』を自分の満足を埋める『道具』でしか考えれていない方が多いんです。
そして何かリスクを犯してでも行動を起こし、学んで指導者として次のステージに行きたい。
世界に出てみたいという指導者が果たして日本にどれだけいるだろうか。
現状に満足しているんじゃないかな。
それで良いならその指導者はその指導者だから別にそれでいいのでしょう。
それでもリスクを犯して、チャレンジしようと行動する指導者は世界中には沢山います。
その様な大人が子どもたちに与える影響力は非常に大きいです。
日本の子供たちがなぜ大人になるのを嫌がるのか。
そんなの今の大人が楽しそうじゃないし、魅力が無いからだと思います。
しかし、海外ではその反対。
それは向上心メラメラしている指導者が子ども達の周りにゴロゴロいる。
選手と同じように野心を持った大人が沢山いるから。
選手はその人達の背中を見て育つ。
日本の指導者と海外の指導者はそこの影響力が決定的に違う。
一人でも多くの日本人選手が素晴らしい指導者に出会えることを願っているし、一人でも多くの素晴らしい指導者が子ども達へ夢を伝えいってほしいと思います。