メンタル
大坂なおみ選手、凄いですね。
全豪オープン優勝。アジア初の世界ランキング1位と快挙を成し遂げてくれました。
最後に大坂なおみさんがインタビューで「チームの(スタッフ)メンバーのおかげ」と話していたのが、印象的でした。
大坂なおみさんは、ご自身でもおっしゃっていましたが、コーチのサーシャとの出会いやなかなかテレビには出る機会は少ないですが、フィジカルを含む、日本人スタッフらの存在が彼女を大きく変えたのだと思います。
スポーツにおいて、指導者との出会いは間違いなくかなりの影響があります。
出会いによっては劇的に人生が変わる場合もあれば、もちろんその逆もあります。
それだけ大きな影響のある指導者との出会いの中で、今回はよくメディアなどでも、言われている大坂なおみ選手のメンタル(精神面)についての成長は非常に大きかったかと思います。
僕も昔から自分の気持ちをコントロールするのが、苦手な選手でした。
プレーが上手く行かなかったら、ボトルを蹴っぽってしまったり、スポンサー様などから頂いている大事なサッカー道具などを地面に叩きつけてしまった事もありました。
感情があるのが、人間なので、もちろんイライラしたり、ムカついたり、その様な感情が湧いてくるのはしょうがない部分ではあります。
しかし、その感情をプレー中に露わにしてしまうと、更に自分を追い込んでしまう場合もあります。
メジャーリーグなどではイライラして、木製のバッドを地面に叩きつけて、真っ二つに割ったとしても、それがセルフコントロール法であり、スッキリして次にホームラン打ってくれるならオッケー!ってチームもあったりします。
人それぞれ、気持ちのコントロールする方法の形は様々ですが、人前でその荒れている姿を見せてしまえば、相手選手はどう思うでしょうか。
「よしよし、イライラしてるぞ〜うまく行っていないんだなぁ〜」
自ら今の自分の状態を相手に大公開しちゃっている様なもんですよね。
スポーツは相手のスキをついていくものなので、その様なスキを相手に見せてしまえば、相手から怒涛の攻めを食らう事になるでしょうし、更に追い込まれていくと思います。
大坂なおみ選手はその気持ちをコントロール出来る能力を身につけられた事が、本来持つ力を最大限に発揮できる状態を作れたのかと思います。
これはプロ選手だから必要な能力ではありません。
特に今の時代の子どもから意識的にメンタルコントロールが必要な子が多いように感じます。
怒られるとすぐやりたくなくなっちゃう。
行動を起こす前から無理だと決めつけてしまい、スタートすらなかなかきれないなど、一昔前よりも気持ちの弱い選手達を多くみます。
これはスポーツに限らず、社会に出てからも絶対的に必要になるスキル。
今の時代であれば、子ども達がスポーツスクールに通い、スポーツスキルを学びに行く様に、メンタルコーチの元に学びに行った方がいいぐらいの物だと僕個人的には考えています。
それぐらい大きな影響を与えるメンタル部分。
その道のトップで戦いたい選手達はそのスポーツスキルだけ伸ばせば良いわけではないですね。
大坂なおみ選手にとって、様々な境遇から色々な指導者に出会い、自分を理解してくれる方と協力しあって掴みとった、全豪オープン優勝だからこそ、あのインタビューの言葉が出たのかと思います。
指導者との出会いは本当に大事です。