スポーツの原点
毎月、指導者コラムを書かせていただいてるサッカーメディア「サカレコ」
今月も新しい記事を書かせていただきました。
かれこれ、ここ数年に日本全国の子ども達と触れ合ってきて感じてきた事。
サッカーめちゃくちゃ上手いのに、他の競技何も出来ない人、結構居る説(笑)
僕たちが、小学校や中学校の時ってスポーツ出来る人は、大体の競技を平均ぐらいか平均以上はやれて、授業の体育では女の子にキャーキャー言われてた時代でした笑
だからこそ、体育の時間はやたら燃えたし、男子が前に出てきてバチバチしてました。
最近の子って、話を聞くとそうでもないみたいです。
むしろ、女の子の方が運動系は活き活きしてるとか。
時代なんですかね。
僕のコラムにも書かせていただきましたが、前転、後転、馬跳びなど、 MASAKI SPORTS ACADEMYの中のフィジカルメニューでありますが、これらも「出来ないからやりたくない」と言い出す子も中にはいます。
もちろん、やらなくては上達しないので「不格好でも良いから自分が思う通りにやってみな」と話すと謎の転げ方をしたり(笑)
今の学校の体育の授業などでも、うまく逃れてきているんでしょうかね。
サッカーがバツグンに上手いのに何故、その簡単な動きが出来ないのか、、、
身体がその動きを学ぶ事が、最近の子ども達の日常にはなかなか無いんですよね。
比例して、スポーツの技術を学ぶ環境はどんどん進んで来ている。
また、最近ではサッカースクールをあれや、これや通われている選手も少なくない。
違う競技とかなら、まだしも同じサッカーを毎日、違う場所で、、、
もちろん、ここは各ご家庭のご判断ですから、何とも言えない部分ですが、それだけのご家族の期待を背負った子ども達は、もちろん必死に頑張るでしょうし、今のスポーツ環境であればメキメキ能力も伸びていくかと思います。
しかし、良いことばかり考えたら子どもが可哀想ですよ。
自分の子がサッカー辞めたいって言ったらどうしますか?
自分の子がサッカーから、野球やりたいって突然、言い出したらどうしますか?
「今まで頑張ってやってきたんだから続けなさい」
そう、言えますか?
じゃ、仮に違う道として競技を変えたとしても、今まで培ってきた身体のデータには無い動きになった途端、今まで運動神経が抜群だと思っていた我が子の姿を見て、ご家族は何を感じるでしょうか。
昔は遊びがあり、プラスで各々が楽しめる固定のスポーツがあった。
遊びから様々な動きを取得して、スポーツにも活かせた時代。
今は全く変わってしまった。
現代っ子の遊び方が変わり、極端に遊びでの運動量が落ち、スポーツに特化した動きを行う機会が増えてきた。
良い部分と悪い部分が両極端。
スポーツの原点である「遊び」ではなく、スポーツは「体育」と言われてしまうのも納得いく。
今の子ども達はスポーツでしか、身体を動かす機会が無くなってしまっているのだから。
様々な競技で、若くて良い人材が多いだけに、自分の身体の可能性に気づけない選手が多い事はとても残念。
そして、それを気づかせてあげれる大人が周りにいてあげられない選手が、あまりにも日本には多すぎる。
本当にもったいない。。