令和一発目

2019.05.04

令和元年、おめでとうございます。

僕だけでしょうか、5月なのにまた年始を迎えた気分に陥っているのは。

 

そんな、記念すべき令和元年の一発目の平川ブログはこんなタイトルでいきます。

 

なぜ、プロスポーツチームが運営する教室は苦労しているのか?

 

最近は新学期を迎えて、MASAKI SPORTS ACADEMYにも新規選手達が体験に来てくれたりしています。

特にMSA北海道では、道内自体にMSAの様な運営スタイルの団体が居なかっただけに、多くの選手達やその保護者の方々に「スポーツの存在意義」を感じてもらえてるから、あれだけ多くの会場に選手達が集まってくれているのかと思います。

 

全国各地に様々なアカデミー(スクール活動)があるかと思います。また、運営について某有名アカデミーなどからもご相談されたりする事もあったので、その内容もチラつかせながら書いてみました。

 

もちろん全部が全部ではないですが、いわゆる「プロクラブチーム」が運営しているアカデミーやスポーツ教室が定員一杯にならないのって、一般的に不思議に思ったことありません??

サッカーの元プロ選手だったり、元〇〇というような、プロクラブでのキャリアを持つ、人達が現場に立ち指導をするわけだし、価値が高そうに思いますよね。

僕も全国各地のアカデミーをお忍びで覗きに行ったりもしてました。

でも、実際に蓋をあけてみると、皆さんも経験があるかもしれませんが、

「プロがやっている教室なのに・・・」

という、印象を受けたことないですか?

 

有名プロクラブや海外の有名アカデミーなどの視察に行き、トレーニングセッション、コーチング、休憩のローテーションなど、様々な角度から見たりしますが、、、

 

正直、こんなもんか。って感じることは多々あります。

 

逆に全然、無名だった人達が運営しているアカデミーが、かなり勉強になったり、選手や保護者の方々も盛り上がっていたりする事も多いです。

 

現にMSAも周りからみたらその類なのかな?と思います。

 

この様な経験から、とある事に気づきます。

 

スポーツの価値って多様化している

 

 

最近流行りの「ポリバレント」ですね。

例えば、僕たちを含めてスポーツアカデミーやクラブチームを立ち上げて活動をしてる仲間に苦労話を聞くと、大体の人が

「ご近所にプロクラブが運営するスポーツアカデミーがある」

という部分に不安を持つ経営者が多い。

もちろん、僕も最初そうだった。

 

しかも、関東近辺はサッカーにおいてはプロクラブも多ければ、普通のクラブチームなども多く、より一層、その不安は強くなる。

 

サッカーに限らず、色々な競技や種目で夢を持ち、日々取り組んでいる選手達が凌ぎを削っているわけだから、運営側のその不安はより一層大きい印象になる。

 

でも、不思議としばらく運営を行なっていくうちにその不安は増すどころか、徐々に少なくなっていくんですよね。

 

何故なら、そのアカデミーやクラブチームにも、しっかりとした信念や思いを持ち運営しているアカデミーには会員さんや生徒さんが集まって来るんです。

これがスポーツに対する価値が「多様化」している事。

必ずしも選手や親が「上達」を求めているわけではない

 

 

一般的に僕たちの様な「スポーツアカデミー」に通うということは、そのアカデミーに通う事で

 

「スポーツスキルや知識の上達を目的とする」

そういうイメージがあると思うんだけど、実はそればかりではないことに気付かされた。

多くの経営者側が起こす一番の誤解。

 

実際には、色々な理由でスポーツアカデミーに通ってくる子ども達がいる事に、多くのスポーツ界の人達は気付いていない。

 

要するに、〇〇が上手くなりたい、後々にプロ選手にしたいからという理由だけで、僕たちのアカデミーに通わせるわけでは無かったんだよね。

 

ちょいと前にMSAの初心者クラスに通う選手の保護者数名と話した時に聞いた意見

 

「うちの子、MSに入った頃は自分からサッカーしたいなんて一言も発しなかったのに、通い始めたら、次のスクール活動はいつ?とか聞いてくるようになりました」

 

「サッカーで繋がったお兄ちゃん達に可愛がってもえるのがすごく嬉しいみたいです」

 

などの意見を聞いた。

 

正直、嬉しかったね。

 

これが「スポーツ」のあるべき姿だと思う。

 

しかし、最近のアカデミーはどうだろうか。

〇〇が上手になる、〇〇に受かるためのスペシャルトレーニングなど、実際にはそういう「極める」という部分が目的の人の方が圧倒的に多い。

 

もちろん、それはそれで大事。

 

経営者側からの観点から見たら子供向けの教室って事もあり、こういったキャッチーなワードだと分かりやすいし、保護者受けが良いのも正直わかる。

ただ、これだけ特化したアカデミーが全国に増えてきてる中で、実際にそういうニーズだけではなく、もっと違った価値観でスポーツを「欲している人達」が、沢山いることに、多くの人が全然気付いていないんですよね。

 

もちろんスポーツを入り口にお金を頂いて選手を預かっているので、スポーツスキルアップする事は大切。

 

だけど、それ以上に大事なのは、

「様々なスポーツに対する価値観を持った人達が眠っている」という事実があり、「スポーツを通じて様々な経験」が出来る場を提供することが教育や発育上、良いのかもしれない。

子ども達はその競技のプロ選手ではない。

そして、その子達が本当にその道に進んでいくのか、またプロ選手という狭き道に、その子達が本当に立てるのかどうかはわからない。

 

なので今、そんなに子ども達をスポーツで追い込まなくても、実は良かったりする。

 

高い質で、楽しく、またスポーツならではの年代を関係なくその場のみんなで、同じルールの下にプレーをする。

 

その中で得れるものは非常に大きい。

 

過去にはそれで障害を乗り切った子もいる。

 

スポーツの力は偉大だ。

 

最後は新学期のMSAの宣伝。

スポーツを通じて様々な取り組みや経験が出来るとこがMASAKI SPORTS ACADEMYはおもしろいと言ってもらえてるし、ある程度の形として運営を出来ています。

様々な夢を持った選手達が、様々な思いで取り組むMSAにぜひ遊びに来てくださいね。

 

■MSAスクールはこちらから■

 

MSA会場で、僕と握手笑

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PROFILE

平川正城(Masaki Hirakawa)

<選手歴>
横浜すみれSC→コミュニティFC→清水商業高校→湘南ベルマーレU-18→湘南ベルマーレ(J2)→ザスパ草津(現J2ザスパクサツ群馬)→Y.S横浜 (★神奈川県国体代表選手)→S.C.相模原 (★神奈川県国体代表選手)→東京23FC (★神奈川県国体代表選手)→YOKOHAMA FIFTY CLUB

<指導歴>
Y.S.C.C.スクール・ユース・コスモスGKコーチ→FCバルセロナキッズキャンプコーチ→キリンビバレッジサッカーフィールドコーチ→SCHサッカースクールコーチ→ファンルーツアカデミーコーチ→Jフロンテッジ&東急レイエスコーチ→横浜すみれSCテクニカルアドバイザー・GKコーチ→ボカ・ジュニアーズジャパンスクールコーチ→SALLERゴールキーパースクール、SALLERストライカースクール(現MSAゴールキーパースクール、MSAサッカースクール)→NIKEエリートトレーニング・NIKE FC ・NIKE MOST WANTEDスカウトマン兼任コーチ→帝京平成大学女子サッカー部ゴールキーパーコーチ

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