自分を変える

2019.08.22

8月16日からスペインのバレンシアに来ています。

日本人選手7名を連れて、スペインのレバンテUDのカンテラ(下部組織)に練習参加させてもらっています。

 

この仕事で、様々な国に来させていただいて、各国のビッグクラブの組織を見させていただきましたが、一定のレベルまで来たチームはどこも面白い選手育成をしています。

このレバンテUDもその一つ。

でも、環境がどんなに優れていても、指導するスタッフがどんなに優秀でも、選手本人が「変わりたい」、「変えてやるんだ」って気持ちが無ければ何も変わらない。

 

サッカーだけではなく、私生活でもそう。

 

僕は今まで、多くの子ども達を海外に引率してきた。

 

しかし、最近の海外遠征では海外に行っても、周りに同じプログラムで海外に向かう選手も多く、海外に来ても結局は、自分の周りには日本人ばかり。

 

言葉は通じる

想いは話せる

困ったら、すぐ助けてくれる

 

日本の多くの人が、海外遠征の「トリック」にかかっているのに気づかず、日本で展開されている海外遠征プログラムに参加してしまう。

 

海外遠征が、サッカーを上手にしてくれるわけじゃない。

海外が、参加した選手達を変えてくれるわけじゃない。

 

だから、MASAKI SPORTS ACADEMYで取り組まれてる海外遠征は、他の日本で展開されているものではない特殊なものしかない。

今回、連れてきている選手達もサッカーを頑張ってはいる。

 

だから、僕から「頑張れよ」の言葉は必要ない。

ただ、今回の遠征では、自分たちの言葉が通じるのは、僕たちスタッフを入れても10名以下。

 

それ以外は、スペイン語、英語などの言葉が飛び交っている。

 

日本語しか話せないのはしょうがない。

 

今までが、その様な環境で育ってきたのだから誰が悪いって事はない。

 

しかし、ここは日本じゃない。

 

日本人だけで、集まって心休まる場に収まっていても何も変わらない。

 

逆に言うと、心を休める事が出来る同じ日本から挑戦しにきた仲間がいる。

 

なら、何も恐れず挑戦すればいい。

 

戻って来る場所はあるのだから。

 

まだまだ怖がっている。殻を破るんだ。

 

言葉が通じなくても、相手の目を見て、もがきながらでも、知っている単語を脳内からひっぱりだしながら話そうとする姿は、必ず相手にも伝わる。

 

その積み重ねが、コミュニケーションに変わり、信頼に変わる。

 

今来ているスペインという国が、僕達を変えてくれる訳では無くて、僕達の自らが変わらなくてはいけない。

「自分」を変えることができるのは、自分しかいないのだから。

 

 

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PROFILE

平川正城(Masaki Hirakawa)

<選手歴>
横浜すみれSC→コミュニティFC→清水商業高校→湘南ベルマーレU-18→湘南ベルマーレ(J2)→ザスパ草津(現J2ザスパクサツ群馬)→Y.S横浜 (★神奈川県国体代表選手)→S.C.相模原 (★神奈川県国体代表選手)→東京23FC (★神奈川県国体代表選手)→YOKOHAMA FIFTY CLUB

<指導歴>
Y.S.C.C.スクール・ユース・コスモスGKコーチ→FCバルセロナキッズキャンプコーチ→キリンビバレッジサッカーフィールドコーチ→SCHサッカースクールコーチ→ファンルーツアカデミーコーチ→Jフロンテッジ&東急レイエスコーチ→横浜すみれSCテクニカルアドバイザー・GKコーチ→ボカ・ジュニアーズジャパンスクールコーチ→SALLERゴールキーパースクール、SALLERストライカースクール(現MSAゴールキーパースクール、MSAサッカースクール)→NIKEエリートトレーニング・NIKE FC ・NIKE MOST WANTEDスカウトマン兼任コーチ→帝京平成大学女子サッカー部ゴールキーパーコーチ

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