ワイングラス
こんにちは。
最近はスポーツにおいて「海外メソッド」、「海外で取り組まれている◯◯」、「海外留学や遠征」など、様々な物が日本に入ってくる様になってきました。
僕たちのお仕事もその中の1つです。
昔から日本という島国は世界的に見たら孤島で、外からの情報が入りにくい&日本国内の情報が外に出て行きにくい状況ではありました。
でも、ここ数年でその環境もかなり変わってきましたね。
すごく良いことですが、逆に様々な情報も多く入ってくる様になり、受け手側であるお客様側が正しくジャッジ出来る、” 見る目 ″が必要になってきました。
海外遠征、海外留学など、まだまだ自己負担金も高く、簡単に行けるものではありません。
海外の様に大陸続きで、少し移動したら隣の国に行ける様な事が日本には起こらないので、やはり日本を出るとなると大きなお金が発生してしまうので、日本では海外遠征や海外留学などはお金持ちが行くもの。
というイメージが非常に強いです。
逆に、中には何度も何度も海外に行っている子どももいます。
もちろん、こればっかは各ご家庭の判断だし、海外に向かう為のプログラムを持った企業さんも、今の日本には増えてきましたから全く問題はないのですが、僕が気になっているのは選手の受け皿問題。
海外は海外に何回も行けば良くなるわけではない。
素晴らしい海外指導に指導を受けたら良くなるわけでもない。
僕たちの様な海外などで取り組まれているトレーニングを導入したアカデミーに通っていれば良くなるわけでもない。
上記の件は、全て選手の受け皿で大きく変わる。
親(保護者)がいくら頑張ってサポートしてくださっても、当の本人はサポートしてもらう事が、当たり前になってしまい、有り難みを感じていなくて結果、時間とお金だけが無くなっていく選手を多く見てきた。
受け皿である子ども達の考え方が変わらなくては、その子への先行投資にすらならない場合もある。
僕たちは、スポーツアカデミーを通じて、子ども達の考え方を変える活動をしている。
スポーツを教えてくれるアカデミーやスクールは今は全国に星の数ほどありますから。そして、その中でもプロフェッショナルになるのは一握り。
スポーツアカデミー、海外遠征や留学を通じて、子ども達の考え方を変えていく事で、子ども達の毎日の過ごし方や考え方、捉え方が変わり、毎日が成長出来る環境に出来る。
これは海外に行く・行かない、サッカーや野球だとジャンル関係なく、様々な事にリンクしてくる。
数百万円する高級ワインを、穴の空いているワイングラスに注いでも、その穴からワインは垂れ流れてしまい、飲もうとしたら、グラスには何も残っていない。
せっかくの数百万円のワインも味わう事なく、無駄にしてしまう。
でも、ワイン注ぐ前によく見て気づければ取り替えることも出来る。
更に言えば、ワイングラスのサイズが大きくなれば、高級ワインの注げる量も増えるよね。
楽しみも増えるわけだ。
良くまわりを観ることで、事前に防げることもある。気づきもある。
そして、良い環境で、スポーツに取り組む事も大事。
チャンスがあれば是非、海外にも挑戦してほしい。
でも、それは受け皿(ワイングラス)である、選手達の状態を整えることの方が大事であり、とても重要。
僕たちはスポーツ選手を育てる活動ではなくて、人を育てる活動をスポーツを通じて行なっている。