成長
これからホテルを出発して、日本へ向けた長い旅路が始まります。
今年も頭から海外と日本での文化やサッカーの違いに触れることが、出来ました。年々、僕たちへのリスペクトが高くなっている。
僕たちもメキシコ人のパッション、サッカーへの愛、そしてプレーをする子ども達をサポートする環境にはリスペクトしかありません。
毎年、1月2日に出発をしており、お正月ぐらいはお家で家族とゆっくりなんて生活もしたいけど、僕たちのこの経験や子ども達がこの場所で戦う事がサッカー界に良い影響をもたらしてくれると信じてる。
そしてこのメキシコ遠征。まだ歴史も浅い大会で、正直、言ってしまえば、このサッカーレベルより、より高いレベルの高い大会は様々な国にいくらでもある。
でも何故、僕がここにくるのか。
ここの場所だから経験できる事、大事な事を学べる場が、他の海外遠征よりも多いところにある。
勘違いしないでいただきたいのは、海外遠征を終えて、いきなりサッカーが上手くなることは正直ありえない。大事なのは海外遠征を終えた後の子ども達のモチベーション、意識、そして総合した取り組み。
スペイン、イタリア、ドイツ、、、
ひと昔前までは考えられないぐらい、今は気軽に海外に向かう事が出来る。そしてサッカーを通じて多国にチャレンジ出来る環境が増えてきた。
日本人にとってこれは素晴らしいことです。
しかし、日本にはそれらの経験を得ても ” 継続 ” 出来るだけの意識を持てる選手が非常に少ない。
だいたいの選手がお祭りの様に一度、がっと燃えあがり、日本に帰国をしたら、それは何もなかったかの様に普通の日時に戻ってしまう。
でも、それはそう。
言い方が良いかはさて置き、僕らが勝手に海外に向かい、ただ戻ってきただけ。日本の環境は何一つ変わってないのだから。
その変われるチャンスを掴んだのは僕たちだけ。
これらがちゃんとした経験と身につく選手はごくわずか。だいたいの選手は良き思い出だけになる。
今や海外にチャレンジするだけなら、今は誰でもできるし、どの企業でもビジネスに出来てしまう。
僕たちは決して安くは無いこの海外遠征が、サッカーの成長ももちろん大事だけど、それ以上に人として成長出来るコンテンツだと思ってる。
多分、他の海外遠征を企画している企業さんとコンセプトが僕らは違う。
だからこそ、海外にいるときほど子ども達には自由を与えます。
電車の様に決まった入り口から乗車して、乗っていたら、各駅に停車をしてくれて、降りる駅が来たら下車すればいい。
確かに便利だし、わかりやすい。
しかし、それでは子ども達は成長しない。
大人がこれをやろう。あれをやろう。次はどこにいこう、全て指示して、コントロールして、子ども達は大人の後をついてくだけなら別に海外ではなくても日本でできるし、むしろそれが今の日本の教育そのもの。
せっかく言葉が伝わらない、異国の文化だからこそ、学べる事がすごくあるし、子ども達に自分達で成長してもらう環境がこのメキシコでは作れている。
サッカーを通じて、人間教育だよね。
「可愛い子には旅させろ」とか、昔から言われたりしますが、旅先で子ども達は大人の目を盗んで大きく成長します。
今回、メキシコで戦った選手17名、多くの保護者の方々、そしてメキシコでサポートしてくれたホセ、セルタのヴィクトル。
そして、子ども達のために一緒に戦ってくれたMSAのたけちゃんにまさくん。
今大会の為に資金提供を始め、様々なサポートをしてくださいましたMSAスポンサー企業様に心から感謝しています。
今年もサッカーを通じて、素晴らしい世界の仲間達に出会え、世界に僕たちの家族が増えました。
サッカーの目標は達成出来なかったらけど、子ども達の変化は目に見えてわかるので、僕の中ではミッションクリアかな。
また、来年に引き続きリベンジしにきます。
ありがとう。