怖い=知らない
人間の「怖い」と言う感情はほとんどが「知らない」や「わからない」と言った知識で出来ている。
僕たちがやっている事業もそう。
僕たちは会社で様々な活動をさせてもらっているけど、その中でも今の日本には珍しい仕組みなどを全国の企業と連動して、スポーツをきっかけで僕たちと出会った子ども達や親御様、そして全国の企業に出来ることを様々な形で展開している。
しかし、殆どの方が僕たちのやっている事に不信感を抱く。
中にはあそこは宗教だよ!みたいな言い方をしてくる方もいる。
確かにわからなくもない。
「スポーツアカデミーがなんでそんなことまでやれるの?」と思うのは。僕たちのやっていること自体がなかなか珍しい形だったりするので。
しかし、ちゃんと仕組みを作って、そこに必要な企業様と力を合わせて実施しているので、僕たちからしたら「当たり前」の常識が、他の方からしたら「非常識」だったりする。
そして、その非常識という感情は自分の知らないことをやっている=怖いや危ない、宗教?などといった恐怖側の感情を生み出すことになる。
僕は形は違うけど、子ども達にも同じことが当てはまるので、サッカースクールの中でこんな話をする事がある。
ボールを受けてから、バタバタ焦っちゃう子どもに対して、
「なんで慌てちゃうかわかる?」
「慌てちゃうってことは自分が安心できる材料(情報)を集めきれてないんじゃ無いかな?ボールを受けてから顔を上げてプレーをしちゃうと、いきなり相手選手がボールを奪いに来てびっくりしちゃうでしょ?」
「でも、ボールを受ける前に顔を上げて、どこに相手選手が居て、どの距離に居るかの情報があれば、ボールを持った後も相手選手がどこから来るかはわかるよね。
だから、顔を上げて周りを見る(情報収集)をする事が必要なんだよ」と話します。
そうすると、普段サッカーコーチ達から“顔を上げろ”と口すっぱく言われていて、顔をあげる知識を持ってる子ども達。でも、なぜ顔を上げるのか?どんなメリットがあるから顔を上げた方がいいのかを知らない子ども達は未だに多く、顔を上げないとコーチに怒られるからなどの恐怖から、顔をとりあえずあげてプレーしている子ども達は少なくはない。
でも、顔をあげて、何を見るのか、どこを見るのか、その結果、自分のプレーがどう楽になるのかを知るだけで、子ども達が自然と情報を知ろうと顔をサッカーの中で顔を上げる様になりました。
全てにおいて知識は必要。
知識があるだけで、人生の中で豊かになることは多い。
あそこの山にはクマが出るみたいだよ。
あのトイレにはお化けが出るみたいだよ。
事前に知識があれば、近づくのは避けることは出来る。
でも、知識がなく知らずにその様な場所に近づいてしまうと本当に怖い思いをすることになりかねない。
また、噂と知識は全く別物。
だから、たくさん勉強をしなさいというわけじゃない。
自分自身、色々なことに興味を持って、どんどん知ろうとすることが大事。
この「怖い」、「危ない」と感じる事があるなら、これは大人も子どもの成長のサイン。
まずはそれを知ろうとする努力をしてみよう。
知識はいくつ持っていても損はないよね。