怒れない時代
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こんにちは。
新学期も始まり、またいつもの活気が戻ってきました。
僕たちのアカデミーでも新しい会場や新しい選手などが加わり活動を行なっています。
今回は指導者の「言葉」について書きたいと思います。
スポーツに限らず、指導や教育現場に携わる方々は近年、多大なる苦労をされているかと思います。
もちろん、元々が大変な職業でありながら、最近では今まで以上に色々とアンテナを張りめぐらせて活動をされていることかと思います。
僕が学生時代にもありましたが、俗に言うスパルタ、またはパワハラの様な部分。
この辺りはここ数年で大幅に難しくなりましたね。
僕自身は怒る様な指導は好きではないので、あまりやりませんが、圧力や威厳等を武器に厳しい指導をされていた“昔ながら”な指導をされている方も少なくはありません。
時代が変わると色々な事もそりゃ変わります。
その時代や子ども達に合った指導にアップデート(対応)していく事も指導者の仕事。
だからこそ、指導の「有名選手を育てた」や発掘した等のフレーズも、当時の時代に指導が合っていたり、素晴らしい人材と出会えたタイミングだったりと様々なものが重なった賜物であると思う。
じゃ、昔からのやり方が、今の子供達への指導や教育に合うかどうか。
最近はこれで色々と全国的に問題になってますよね。
だからこそ、指導や教育現場の方々には難しい時代になったなと。
しかし、指導者が時代に合わせて変わってきた中で、指導を受ける子供達にも大きなデメリットがあり、子供達自身が高い意識を持たなくてはいけない時代にもなってきた。
指導者の問題に対してがフォーカスされがちだけど、指導者は怒りたくて怒ったり、注意してる人なんてあまりいない。
じゃ、怒ったり、注意をされなくなった子ども達は、、、
最近は親にも本気で怒られたことのない方もいると聞きます。
親も、指導者や先生が、悪いことや人に迷惑になることなどの注意をしにくい時代に野放しにされた子ども達は確かに良いか悪いかは別として、伸び伸び育つと思います。
その過程が個性という方もいます。
しかし、どうでしょうか。
僕もパワハラなどはもちろん反対です。
でも、本当にその子に伝えなくてはいけない、チームの輪を乱していることで、他人に迷惑をかけているなどは、やはり通常のトーンで話すよりかは強い口調が必要になるシーンは絶対に必要だと思っている。
でも、この辺りはかなり今、世の中的にピリピリしていて、指導などを行う教育現場の方々はなかなか何かあっても最善な対応を出来ていない先生達も多い。
「〇〇さん、良いよ〜すごくいいよ」
と、褒めて伸ばすなんて言葉もよく聞くけど、それはそれでもいい。褒めて批判される先生や指導者はいないから指導者サイドは守られる。
しかし、この子どもたち側は、褒められて良い気になっているだけでは、わがままな子、自分の意見が通らないとすぐ現実逃避を考えるメンタリティの弱い子になってしまうことが多い。
子ども達は自分自身で厳しく、そして様々な事にジャッジ出来る状況におかないと、この部分の両立は難しい。
指導者が厳しく、怒られたり、怒鳴られたりで、子ども達は悪いことややっちゃいけないことと気付き直していた一昔前。
その子に気づかせるために怒ったり、怒鳴っていた方がそう出来なくなってきた中、注意されたりする前に自分で気付き、自分で直そうと動ける子ども達が今後はスポーツ選手として、そしてひとりの人間としてどんどん成長していく。
とはいえ、指導は怒ったり、注意しなくても子ども達がどんどん成長してくれる環境になるならこれ以上、嬉しいことはないですよね(笑)
僕はマサキスポーツアカデミーでその環境を作っていってます。
引き続き、がんばりまーす。