外見ではなかなか分からず
テニスの大坂なおみ選手が、18年全米以降、うつ病だったことを明らかにしました。正直、びっくりしたけど確かに今までを見ていると、腑に落ちる部分が多く、色々と辛かったんだろうなと思います。
しかし僕自身、また一人のスター選手を潰されてしまった様な感覚になっています。
アスリートの中には、軽い、重いは別としてうつ病やパニック障害などの病を抱えている選手は多かった。僕の過去のチームメイトにもいました。
別に、だからスポーツが出来ない、お客さんやメディアの前に出れないわけじゃない。病があっても、アスリートはそのプレー中は、自分がそういった病を持っているのを忘れて夢中になれるのがスポーツであり、スポーツの大きな力だと思います。
今の時代、スポーツビジネスがこれだけ大きくなり、“大人の事情”が増えた中、言い方が正しいかはわかりませんが、アスリートはビジネスの重要なピース。
しかし、
アスリート=精神的に強い
こんなイメージを持たれてる人も多くいると思います。
辛い練習、試合、様々な逆境を乗り越えてきて、あの舞台に立って入りアスリートは、とんでもない心臓を持っている。すごい精神力だ。そう思う方も少なくないかと思います。
もちろん、全員がそうではないと思いますが、アスリートは上手くそれらをすり抜けたり、バランスを取りながら切り抜けて来ています。
それこそ、上記に書いたもに真っ向に向かっていって、全てを真に受けていたら、アスリート達は身が持ちません。それは舞台が大きくなればなるほど。
今回、問題になった記者会見拒否も、プレス側の気持ちもわかる。アスリートが様々な方面へ発信してくれる事が大切なのは十分わかる。
こんなに事が大きくなる前に大坂選手も、大会関係者へ相談は出来なかったのか。
アスリート選手へのリスペクトや病気や怪我にたいしての理解があるのなら、大会側も対応策があったはず。こんな大事になる前に両者間で妥協点を生み、決定事項でプレス対応でよかったのではないか。
その点は大坂選手の幼い部分が出てしまった様に感じる。
ましてや、そんな喧嘩腰で向かっていかなくても。。。
真面目な性格な故に、一人で様々なものを抱えてしまいかなり精神的にきつかったのかな。
周りみんなが敵に見えてしまったから、全てを投げ出したい状況になってしまったのかな。
パニック障害、不安症、そして、うつ病、、、…
外見ではなかなか分からず、穏やかかもしれない。
この様な深い話は、他人に相談するのも当事者からしたら勇気がいるもの。
そして心の問題にはほとんどの場合、人と環境が関わっている。
互いをリスペクトし合い、助け合い、相乗していける関係性を生み出す為にも、溜まる前に、常に日頃から「話」をする様にしたいね。