少しずつ距離を
こんにちは。
今回は最近多い、どうしても子離れができない親はについて書いていきます。
今までも多くの親御さんと出会い、お話をさせていただきました。子離れ出来ない親はどんなことを考え、どのような行動をとりがちなのか、自分自身を見つめ直すきっかけになったら嬉しいです。
子どもをコントロールしようとする
子離れできない親は、子どもを自分の思い通りにコントロールしようとする特徴があります。子どもの意見や主張に耳を傾けず、自分の希望や意見を子どもに押し付けます。 これは割と多く、心当たりの多い親御さんも多いんじゃないかな?
子どもが自分の言うことを聞き入れてくれなければ、親が泣きたくなったり、怒りの感情的になることも多いです。なんとか自分の意見を通そうと、様々な手段を取ろうとしてしまう。
また、子どもの自由を奪い、束縛するようなことも躊躇しません。子どもが何かしようとする際は常に親の許可を必要とさせ、勝手なことをすれば怒る。
子どもなので、もちろん親がコントロールしなくてはいけない事は多々あります。しかし、小学校ぐらいの年代になったら、ある程度は自分で判断、決断、そして、その答えに対して責任を持つことが出来る様にしてあげることが良いかと思います。
親がコントロールする習慣が当たり前になってしまうと、子どもは自分の言うことをしっかり聞く=良い子に育っている様に勘違いする親が多いみたいですが、子どもが成人したあとも、親がいなければ何もできなくなる傾向があります。
何にでも干渉してくる
とにかく過干渉であることも、子離れできない親の大きな特徴です。何かにつけて口出しをし、子どもの考え方や行動に自分の意見を反映させたがる。
学校や出先ではどのように過ごしているのか、いつもどんな人と仲良くしているのか、どんな話をしたのかなど、子どもが現在おかれている状況をこと細かく把握しようとします。
子どもに何か問題が発生しようものなら、それがどんなに些細なことであっても、子どもにアドバイスしたり自分で解決させたりする前に、親自身が出てきてしまい親が解決に乗り出します。
いくつになっても過保護
子離れできない親は、子どもに関するさまざまなことを心配し、「何かあっては大変だ」と、過度に保護しようとする傾向があります。
世の中に存在する多くの物理的な危険や、人間関係などの環境から受ける精神的な悪影響から、子どもを何としても隔離しようと試みる傾向があります。
リスクから遠ざけようとするだけでなく、実際にトラブルなどが発生したような状況でも、親が子どもを守ろうと考えたりするみたいですね。
転んで、怪我をして痛みを感じて、もう怪我したくないから気をつける。最近の子の多くは痛みを実際に感じる事がなく、大きくなってしまう子が多いだそう。
確かに命に関わる様な何かが起こるリスクが発生しそうな場面では気をつけなくてはいけないですが、怖い、痛い、などのリアルを体験して学べる事はその子にとって大きな学びポイントなわけで、それを大人が阻止する必要はない。
自立できない
子離れできない親の元で育った子どもは、親が言うことを優先するようになります。自立心が鍛えられず、何事においても親の指示を待つ「指示待ち」人間になってしまいます。
本来、子どもは失敗から多くを学び、自分で解決する方法を身につけていきました。しかし、失敗する前に親が先回りし、子ども自身が困難や挫折を感じる機会を奪っています。
このようなことを繰り返しているうちに、親の言うことを聞いていれば間違いないと、子ども達が思うようになり、自分で判断したり決断したりする習慣が身につきません。
また、何においても親を優先してしまうため、他人との関係も希薄になりがちな現象が起こる様です。大人になったあとも親への依存が続き、社会生活に順応できなくなります。
主体性のない人になる
しっかりとした自分の考えを持てなかったり、全て人まかせにしたりと、主体性のない人間に育ってしまうことも、子離れできない親を持つ子どもの特徴。
基本的に、人は1人では生きていけません。
家庭や学校、大人なら職場など、人生において常に何らかの組織に属し、周囲との関係を構築しながら生活しています。
その中でも、家庭という場は最も身近で、社会に出る前の大半を過ごすことになるコミュニティ。
そこで最低限の主体性が育たなければ、大人になったあとで、子ども達が苦労することになるでしょう。 積極的に行動することや自分で考えることなどを、親に抑えられながら育てられた子どもは、周囲から主体性のない人というレッテルを貼られてしまうタイプの大人になりがちです。
子どもが自立したいと思っても、親が子どもを手放す覚悟がなければうまくいかないでしょう。
では、上記の件、具体的にどの様な解決方法があるのか。
楽しみを見つけてもらう
楽しめることや夢中になれることを親自身に見つければ、子どもに対する過度な意識を弱められるでしょう。
少しずつ距離を取る
子離れできない親に育てられた子どもは、親への依存心もなかなか拭えません。親を頼ることが自分の安心感につながり、同時に親を安心させることにもなるからです。
しかし、子どもは成長するにつれ、否応なく行動範囲を広げ、世の中にさまざまな価値観があることを知っていきます。そこで生まれる葛藤こそが、親に対して子離れしてほしいという気持ちになるともいえます。
親を過保護・過干渉と思うなら、自分も親離れする覚悟で少しずつ距離をとっていきましょう。
外国に留学・地方に就職するなど、いきなり大きな距離をおこうとしても、猛反対してくる可能性があります。徐々に離れるのがポイントです。
気持ちを伝える
どんな方法を試しても子離れしてくれないようなら、思い切って気持ちを伝えてみるのも一つの手です。
直接言うのが嫌なら、第三者を頼りましょう。 親の兄弟や学校の先生、古くから付き合いのある知人など、親子のことをよく知り、客観的に指摘できる人が、説得してもらう人に適しています。
説得してもらう人には、自分の気持ちを正直に話しましょう。その上で、子どもの気持ちをストレートに代弁するのではなく、親を傷つけずにやんわりと説得できそうな人ならベストです。
もちろん、子どもとして自分の思いを直接ぶつけられれば、それに越したことはありません。子どもの成長ぶりを目の当たりにし、改心してくれる可能性もあります。
まとめると、子離れできない親は、子どもを自分の管理下におきたがる傾向があります。それに親本人は自分がその様な事を子どもに対して行なっている自覚はもちろんありません。
何にでも干渉し、過保護、それによって子どもは自立できず、主体性のない大人になりがちです。
親に子離れしてもらいたい場合は、楽しみを見つけてもらったり、少しずつ距離をおいたりしてみましょう。直接気持ちを伝えることも一つの方法です。
頑張っていきましょ。