競技性に特化した

2021.06.15

ジュニア年代の時期は運動神経が最も発達する時期です。

しかし、社会では「子どもたちの体力の低下」が、大きく問題視されています。

それは文部科学省のデータでも露骨に現れています。日本全国、これだけスポーツが小さい頃から取り組める環境が増えている中、何故、子ども達の体力は低下してしまうのか。

 

それはこちらにて記載をしてるので、ぜひご覧ください。

 

年代にあった時期にトレーニングや遊びをする

実際の指導現場でもすごく感じることで、転び方が下手な子どもがものすごく増えました。

マット運動などでも定番の前転や後転、学年が上がると側転など、、、

 

びっくりするぐらい、“ 自分の身体 ” なのに思ったとおりに操れていない子ども達を、全国で多く目にする様になりました。

 

その様な子ども達は最悪の場合、転び方が下手で瞬間的に受け身が上手に取れず、骨折などの大怪我に繋がる場合も少なくありません。

昔までは遊びから得れていた能力が、時代の流れと共に変化して、現代の生活環境ではなかなか取得しにくくなってきており、反対にサッカー、バスケットボール、陸上、野球、テニス、、、

各スポーツに特化した動きを取得する為のいわば「選手コース」や「エリートクラス」といったエリートジュニアを育成するスポーツ環境が増えた事で、一定の競技や動きに偏った子ども達が全国的に増えてきてるからと考えられます。

スポーツに特化した動きには強くなったが、体育の様な基礎の動きが出来ない。これが何を示すか。

 

よく、指導者の方や教員の方などは

「基礎は大事だよ」

「基本が出来てないと次に進まないよ」

「土台をしっかり作らないと」

などと言った、ベースを固める事が大事だよと言った旨の指導を行った体験はどなたでもあるかと思います。

なんなら、指導者だけではなく親の方もお子様にそう話した事があるのではないでしょうか。

 

良い材料や高級な家具にお金をかけて、地盤(ベース)がゆるい土地に念願のお家(マイホーム)を建てたとしましょう。

 

最初は良いんです。材料などのポテンシャルで見た目、素晴らしい建物が新しくそびえたち、周りの奥様がたからは「素敵なお家ねぇ〜」、「こんなお家に住みたいぁ〜」と言われ、いい気でいられるでしょう。

この代償が来るのは、何年も先。

築年数が上がり、材料が古くなってきてパワーが薄れてきた時に、建物はきしむ様なギーギーと音がなったり、ひどい場合は家が傾いてビー玉転がったり、俗にいう「欠陥住宅」というやつですね。

 

建物と子どもたちは違いますが、ベースは一緒。

 

今は周りから暫定の才能で「上手ねぇ」、「〇〇くんがうちのチームに居ないと困っちゃう」と、ちやほやされて親子ともども浮かれていると数年後、本当に大事な時期に泣く事になるかもしれません。

 

逆に昔は目立たなかったのに、プロサッカー選手になった選手もいます。

地道にこつこつやってきたのでしょう。

 

話が脱線しましたが、ここ最近は僕たちマサキスポーツアカデミーを始め、様々なスポーツで競技性の強いスクールや団体が増えてきました。

しかし、海外のスポーツの盛んな国などでは、スクール事業などが、無い国もあります。

それでも多くの方々がプロアスリートとなり活躍しています。

 

正直、僕らの様な仕事って無くても良いんですよ。

 

でも、幼少期からアスリートを夢見る子ども達に早い時期から教育する事で、テニスの錦織圭くんや卓球の福原愛ちゃん、サッカーの久保建英くんなどが生まれやすくなると皆さんが思っているだけ。

ほんとに日本がそういった選手達が生まれる環境になっているとしたら、もう何年も前から日本はスポーツ大国になっているはずなんですよ。

未だに一流アスリートは偶然の産物状態。

 

でも、世界的に見たら日本はスポーツビジネスを始め、お金を作るのに優れた国とみられている。

ここまで書くと様々なスポーツ業界の方々からクレームをいただくと思いますが、海外と日本を行き来して、子ども達へのスポーツでのアプローチがここまで違うと正直、心配になることが多々あります。

 

そして、スポーツジュニアを持つ親御さんにお願いがあります。

競技に特化したスポーツアカデミーやスクールは、とても内容は素晴らしいです。うまく子ども達にハマれば一気に成長曲線が爆上がりだと思います。

でも、それは基本の「運動能力」がそれなりに出来ている選手に限りだと思います。

基礎の運動能力が備わっていて、スポーツ性に特化したトレーニングを続ける事が出来れば、僕は間違いなくその子は好きなスポーツを長く、そしてチャンスがあればプロ選手まで上りつめていくと思っています。

基礎運動能力が低く、小さい頃から専門的なトレーニングをやりすぎると、その子が中学校や高校生になった時に色々な形に姿を変え、その代償が子ども達に来ると思います。なんならそう言ったアカデミーに通っている期間もあまり成長を感じれないかと思います。

そうならない為にも、適切な時期に適切な刺激を子ども達に与えなくてはなりません。

特にジュニア年代の子どもたちは、神経系がもっとも発達する時期。

プレゴールデンエイジ(5〜9歳ごろ)、ゴールデンエイジ(9〜12歳ごろ)といわれる、一生に一度しか訪れない、神経系が急激に向上するこの時期に様々な動きやアクティビティを体験させてあげてください。

子どもたちの将来の可能性を広げ、長く大好きな競技に専念出来る様に、今から取り組めることに親御さんにはサポートしていただきたいと思っています。また競技に特化した能力ではなく、身体が持つベースの運動能力を育てることで、子ども達はスポーツを選ぶ選択肢も増やしてあげることも出来ます。

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PROFILE

平川正城(Masaki Hirakawa)

<選手歴>
横浜すみれSC→コミュニティFC→清水商業高校→湘南ベルマーレU-18→湘南ベルマーレ(J2)→ザスパ草津(現J2ザスパクサツ群馬)→Y.S横浜 (★神奈川県国体代表選手)→S.C.相模原 (★神奈川県国体代表選手)→東京23FC (★神奈川県国体代表選手)→YOKOHAMA FIFTY CLUB

<指導歴>
Y.S.C.C.スクール・ユース・コスモスGKコーチ→FCバルセロナキッズキャンプコーチ→キリンビバレッジサッカーフィールドコーチ→SCHサッカースクールコーチ→ファンルーツアカデミーコーチ→Jフロンテッジ&東急レイエスコーチ→横浜すみれSCテクニカルアドバイザー・GKコーチ→ボカ・ジュニアーズジャパンスクールコーチ→SALLERゴールキーパースクール、SALLERストライカースクール(現MSAゴールキーパースクール、MSAサッカースクール)→NIKEエリートトレーニング・NIKE FC ・NIKE MOST WANTEDスカウトマン兼任コーチ→帝京平成大学女子サッカー部ゴールキーパーコーチ

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