体に落とし込む
こんにちは。
いきなりなんですが、
よく催眠術みたいなやつで「すっぱいレモンが甘くなる」というものがあったりしますよね。
催眠術をかけられた人達が、レモンや梅干しをかじって「すごく甘い!!、美味しい!!」なんて言ってる光景をよくテレビ等で観たことあります。
あのテレビショーが正直、嘘なのか本当なのかは分かりませんが、催眠の原理としては可能みたいなんですよね。
酸っぱい物を見たりすると、口の中にも酸っぱく感じて唾液が出てくることや、心霊写真などでただの木の影なのに、「これは霊です」と言われれば、そう思い込み、そう見えて来ることなんかはよくあります。
催眠をかけられた人が、脳内で本当にそう思い込めれば何事も「そう」感じることは出来る。
でも、理屈的になんでそうなるのかというと、大抵の人は過去に甘いものを食べたり、おばけという印象が頭の中にあるからなんです。
甘いとか、怖いというイメージを脳や体が覚えているので、本当にそうだと思い込めればそれを再現できてしまうわけです。
そう考えた場合、こんな催眠はかけられるのか?
「あなたは本当はアメリカ人で英語がペラペラです。今から外国人が英語で話しかけますが、当然全部理解できるし、全て英語で答えられます」
とか、、
「あなたは綱渡りの達人です。あなたはこのビルとビルの間に張られたロープをいとも簡単に綱渡りで渡りきります」
こんなことも催眠で可能なのかとか思いますよね。
結論から言うと、この様な催眠はもちろん、無理です。
なぜなら、それらをもともと体が覚えていないからです。
つまり、日常的に英語を使っているとか、毎日綱渡りの訓練をしている、という体に覚え込まさせる行為をしていないので、いくら催眠でそれを思い込ませようとしても再現は絶対に出来ないのです。
つまり、この様な催眠にはかからないということです。
そういう意味では、頭だけで「私はお金持ちだ」とか「私は天才だ」とか思っていても「確信している」というレベルの思い込みにはならない。
それはそもそもが、体にそれを覚えさせれていないので。
実践することで初めて体が知り、『身についた』ことになるからです。
だからなんにしても『体に落とし込む』という行為をしないと、『実際にはそうならない』ということ。
自分で自分に思い込ませることを『自己催眠』なんて言いますが、体に落とし込むことで、初めて自分自身に催眠がかけられるというわけですな。
そして、その確信を増やしていければ、その思い込みに合わせてだんだん現実も変わってくるということなんです。
逆を言えば、思い込めないということは、そうならないということ。
なので、自分で自分に「本当にそうだ」と思い込ます、つまり自己催眠をかけるには、体の状態や動きなどに反映させる必要があるんです。
体に反映させればさせるほど、「本当にそうだ」という自覚が深まり、だんだんそうなっていく。
不思議ですよね。
もし、今「なかなか思った通りの現実にならないなー」なんて感じなら、そもそもあなたがそれが実現した時の体の状態、動きになっていないからかもしれませんよ。
結局、引き寄せの法則の本質は、あなたの望んでいる状態を引き寄せるのではなく、あなたの様な状態を引き寄せることが大事なので。