特別な練習
連日、暑い日が続いています。
慌ただしく、でも充実した日々を送ってます。
ヴァレンシアCFの関係者しか入場出来ない施設にいるので、ヴァレンシアCFレディース、トップ&サブなどのトレーニングなど、様々なカテゴリーをスパイの様に視察させてもらってます。
キーパー練習とか勉強になったなぁ。
ただ毎回、色々な国に行って、色々なクラブのトレーニングや指導者と関わりを持たせてもらって感じるのは、特別な練習ってのは無いなってのが印象。
皆さんが知る、スペインのFCバルセロナ、レアルマドリード、レバンテ、ヴァレンシアCFを始め、様々な国のトレーニングを色々なカテゴリーで今まで現地で見てきたけど、トレーニングセッション自体は日本で活動しているコーチングスタッフの方々がやられている事となんら変わらないことが多い。
大きく違うのはやはりコーチ陣の技量。
トレーニング自体は今の時代、YouTubeなどに「バルセロナがやってる練習!」とか、キャッチーなワードな動画とかは沢山あり、それを真似てクラブチームなどで取り組まれているスタッフも日本では少なくはない。
ただし、そのトレーニングセッションの形が重要なわけじゃない。形だけのトレーニングは選手は育たず、時間だけが無駄に過ぎていく。
マンチェスターシティがやっているトレーニングだから、それをそのまま育成年代のこども達に再現したら成長する?
んなこたぁない。
仮にもしそれが成り立つなら、既に多くのスーパーな選手が育ち、たけふさ(久保建英選手)やピピ(中井卓大選手)の様にもっと多くの子達が既に世界に認められて飛び出していっているだろう。
インターネットの普及により、映像が身近になったのは素晴らしい事だが、大事なのは映像に映る形では無い。
コーチングスタッフが選手に放つ言葉、フォーカスした場面でのポイント、トレーニング課題、、
それらを解決する為に、トレーニングセッションの形が生まれる。
指導者は様々な指導者のトレーニングを真似をする事も大事だとは思うけど、それ以上にピッチで指導をしているコーチ達の声を聞き、それを理解し、紐解いていく方がよっぽど優秀な指導者へ近づけると思う。
マニュアルばかりを遂行していても、選手は育たない。