鬱について

今回はプロアスリートの鬱（うつ）について。

近年、著名人が自らの心の病について明かす機会が増えて来ましたね。

僕が現役の時は幸いにも僕は大丈夫でしたが、周りにもいました。

引退してからの方が会社経営をしたりと、やる事が多く鬱になりそうですが、、、笑

2019年にサッカー界でも、アンドレス・イニエスタ選手が、自身の鬱を告白して注目を集めました。

　本当に多いのですが、サッカー選手はなぜ鬱に苦しみやすいのか？

それは、プロサッカー界のビジネス優先で、過密日程が影響を及ぼしているとも言われている。

　もちろん、それだけでは無いだろうけど、そうした中の調査の1つで、2014年に実施された「プロサッカーにおける心の健康問題の調査」で、現役選手607人、元選手219人へのアンケート調査の結果を発表。

「現役サッカー選手の38％、元サッカー選手の35％が鬱または不安障害に苦しんだ」

という結果が出てました。

これと同じ調査を一般人対象の同様調査結果、（13％ オーストラリアでの調査、17％オランダでの調査）と比べても、プロサッカー選手における心の健康問題を「一般よりもはるかに深刻」と発表されている。

3人に1人強が鬱、不安障害持っている。

さらに今回発表されている調査は「調査時点からさかのぼり4週間以内に苦しんだ」という条件付きとなっており、それ以前の鬱や不安障害の経験はカウントされていない。

なのでデータ的に、1カ月以内に鬱や不安障害を経験した人が3人に1人強もいることになる。。

アンケートに協力した現役選手の約5割、元選手の約6割が、Jリーグ経験者であるから、これはサッカー界のリアルな数字。

この結果をどう解釈すべきか？

プロサッカー選手におけるメンタルの健康が、深刻な問題である。ここの認識に間違いはない。

もちろん、これは本人へのアンケート調査が実施されただけであって、医師が病気などの診断したものではない。

この部分は、鬱がどんなものか、不安障害がどんなものか、というのは、メンタルコーチや治療相談などで専門家（心理カウンセラーや精神科医）に、お世話にならないとなかなか、本人が「あ、これは鬱だ。」って気づくことは難しかったりする。

それに、鬱と不安障害を一緒の括りもおかしな話。

それぞれを患っているか否かの判断も素人ではつかない。

それでは、実際に選手達が悩み続けているストレス要因は？？

サッカー選手が抱えるストレス要因というと何を思い浮かべますか？？

自己への要求、監督の圧力、チームメイトとの競争、メディアからの監視。

そして、サッカー選手にとってつきものである怪我。。

自身のキャリアを常に脅かし続けるケガへのアンテナの貼り具合は、だいぶ神経すり減らして戦ってる。

先程の調査の中で、全治1カ月以上の重傷を3回以上経験した選手が「心の健康に問題を抱える可能性は2～4倍」になるとも言われており、ケガによって早期引退を余儀なくされた場合は「特に心の病気を患うリスクが大きい」と指摘されていてさらに、引退後には、何年も行って来た生活のリズム、健康的な運動、様々な方面からの支援等を失い、そこに加えて、新しい仕事を探す必要性など、精神面にストレスが追い打ちをかけてくることで、心のバランスを崩しやすくなる。

そこからパニック障害を起こしてしまう人もいる。

今、このブログを見ている人が、普段に応援しているサッカー選手も、実は人知れずに苦しんでいる可能性があります。

プロサッカーを夢見るこども、プロサッカーの裏の現実を知って欲しい。そして、いざその立場になったときに困らない様、小さい頃からそのようなサッカースキル以外の能力を育むことが大切。