4年後こそ
やはりW杯のピッチには魔物が住んでいた
スペイン代表、ドイツ代表を倒しても、また破れなかったベスト8の壁…
世界の壁は本当に高かった。
試合の内容は皆さんご存知の通りですが、クロアチアは前半の先制点は嬉しかったが、三笘選手や浅野選手の対策をしっかりとっていたので、決定的な仕事はさせてもらえず。
クロアチアは精神的支柱のモドリッチが献身的に動き、ほんと疲れを見せなかったね。なんなら後半になったら運動量が増えていた気がする。
そして延長戦双方譲らずPK戦。
PKは正直、運もある。
僕も現役時代はゴールキーパーだったので、PKは沢山やってきましたし、蹴る側もやったことはあります。
心理的にもゴールキーパーの方が有利なのは間違いない。ゴールキーパーは一本でも止めたらスターになるけど、キッカーは確実に決めなくてはいけない。
昔、国民体育大会の神奈川県代表で試合に出た時に、PKキッカーを務めたことがあるが、あの場ですら、自分の足が震えていたのを覚えている。
あのワールドカップの場だから、そんな国体でのPKとは比べもんにならないくらいのとんでもないプレッシャーの中で、キッカーを務めたのは間違いない。
でも、ここからはゴールキーパー側の目線の話。
クロアチアGKのリバコビッチは、PKでまじで輝いてた。PKを3本ストップするって、あまり多くあることではなくごく稀な出来事。
リバコビッチが当たっていたのは、誰が見ても一目瞭然なんだけど、日本キッカー3選手のキッカーのいわゆる「置きにいった」キックが少し残念だったな。
TV中継では、リバコビッチの背後からPKを映している映像があったけど、日本の3選手とも、特に工夫の無い、素直なキックだと感じた。
キーパーから見たら、相手の助走の距離、角度、踏み込んだ際の身体の開き具合などを、瞬間的に見て、反応をしてるんだけど、今回はすごくわかりやすいコースにキーパーがタイミング取りやすい速度でボールが飛んで行った。
あの場に立ち、蹴る勇気があるだけすごい!!
で、終わらせていいのかな?
世界との差って、こう言った「精神面(メンタル)」部分なんじゃないかな。
今大会の日本は本当に良く戦ったと思う。
一次リーグでは、日本だけでは無く、豪州、韓国も勝ち抜き、サウジ、イランも1勝を挙げるなどアジア勢が世界と対等に戦えた。それだけの舞台で戦えるだけのスキルと、様々な国でプレーをしている選手が増えた為、世界レベルでの実戦的な強さは間違いなく上がっている。
ただ、やはりノックアウトアウトステージという、一発勝負を勝ち切るには、まだ欧州や南米の強豪国とは大きな差があった。日本対クロアチア戦の後に行われた、ブラジル対韓国の試合も視聴し、ネイマール選手のPKも観たが、完全にキーパーは踊らされていた。
あれもやはり世界トップでプレーをしているネイマール選手の経験値であり、その経験から生まれるメンタルなんだと思う。
このクロアチア戦は先発だった堂安選手、途中出場のジョーカー、三笘選手、スピードのジャガー浅野も、今大会では、目を見張る活躍。今後、ビッグクラブへの引き抜きなんかもあるんじゃないかな?と、思わせてくれる活躍をみせてくれた。
しかし、クロアチアの10番、モドリッチのようにスタートから出場し、常に試合をコントロールし「試合を作る選手」までに成長してもらいたい。
そう言った選手が増えた時に、いよいよ総力戦でも負けない、日本代表が誕生日するのかなと。
また、4年後、、、
今回のワールドカップに出場した選手達は、次のワールドカップにも出場出来る若い選手達が多い。
ゴールキーパーの川島選手や長友選手が、最後に男泣きしていたが、4大会経験した選手たちが若い世代に経験を伝えるという影での活躍をしてくれたと思う。
そして、日本のアンダー世代には、活きの良い化け物選手達が生まれてきている。
その経験を積んだ選手達と、若い化け物選手らの融合したチームで、次こそ。。
次の4年後こそ、新しい景色を見たい。