良い所、悪い所
3月19日からスペインのマドリードへ。
毎年、スペインには数回来てるけど、マドリードは約5年ぶりに来ました。
こっちに来てから既にスペインのプロクラブから地域の街クラブなど、様々なサッカークラブと交流をさせていただいており、サッカーだけでは無く、地域との関連などを見て学び、貴重な経験をさせてもらってます。
元コロンビア代表のファルカオ選手
今回は主にLaLigaのラージョ・バジェカーノに良くしていただいてます。トップチーム、女子プロクラブ、そしてこども達のカンテラと、、、
様々なカテゴリーの指導を直近で見させていただき、僕自身、かなり学ばせてもらってます。
ラージョ・バジェカーノのトップチームトレーニング後には元コロンビア代表のファルカオ選手を始め、トップチームメンバーとも交流させてもらいました。
やはり、ファンやサポーターを魅了する彼らは、他の選手とは何かが違う。いい意味でオーラがあるのに無いというか、ほんと気さくなんですよね。
日本ではあまり考えらんないくらい距離感が近く、だからこそ、ファンやサポーターも彼らにゾッコンしていく。良い意味ですよ笑
今ではAKB48の秋元康先生が、日本で「会えるアイドル」、「身近に居るアイドル」をAKBとして、体現しましたが、やはりこの仕組みは応援してくださる方々にとっては嬉しく、だからこそ追っかけてでも応援したいと思ってくれる。
3月23日に僕がスタッフとして、2024年から関わっているスフィーダ世田谷のなでしこリーグ第2節(ホーム開幕戦)があり、僕はマドリードからYouTubeライブで観戦しました。
小雨が降ったり止んだりしていた日本の天候の中、試合は2対0で勝利。
YouTubeライブを観ながら同時に、スフィーダ世田谷のファン、サポーターの方々がつぶやいているX、Instagram、facebookなどの投稿をリアルタイムに観ながら、いつもとは違った角度からスフィーダ世田谷を見てみました。
彼女達の仕事での顔、そしてサッカー選手としての顔、この両側面を応援する側は見れる、いわばセミプロの状況と言うのは、日本という国には合っているのかなと感じます。
Jリーグを始め、プロ野球など、様々なスポーツがプロ化になり、こども達がそこを目指し、夢を持つことも大事。
だだ、日本のプロスポーツ、、、運営厳しいっすよね。
クラブの母体企業がしっかりしている所はなんとでもなりますが、市民クラブやスポンサーを必死に集めて運営しているクラブは正直、しんどい中、運営をしています。もちろん、選手の給料はクラブからしたら人件費ですから。
その点、JF Lやなでしこリーグの様なスポンサー企業が全面協力してくれる職場や、そのクラブの母体企業で働きながらスポーツを行える環境といった所は、企業からしても、選手からしても色んな意味でよい。
特にスフィーダ世田谷は、僕も今まで色々なチームを見てきましたが、選手達を取り巻く環境、選手達に協力して実施するプロモーションの仕方など正直、ポテンシャルがハンパないクラブだと思います。
世田谷という街がまた良き。
この東京23区のスフィーダ世田谷が、色々な意味で全国モデルになるスポーツクラブになってほしいと思ってますし、海外同様にスポーツがスポーツをやっている選手だけではなく、応援する側の楽しみであり、生き甲斐になることで、それが文化に変わっていく。
今のスフィーダ世田谷はそのポテンシャルがあると思ってるし、もう次のフェーズに入る時なんだと思う。
あれだけのポテンシャルがあり、選手達と応援してくださる方々との絶妙な距離感、支援してくださる企業様とクラブの関係をもっと育てていかないといけないと思っています。
今のスフィーダ世田谷から更に進化をするのが、2024年、今年なんだと思います。
毎回、海外から日本を客観視すると日本の良いところも悪いところも見えてくる。
海外だから日本より全て良い!と言うわけではない。
サポートしてる選手達も、海外に来たからサッカーが上手くなる、スペイン語が上手くなる訳ではない。
ある意味、今の日本は様々な面で恵まれている。
厳しい言い方をすれば、ぬるま湯に浸かっているだけなら日本は何一つ、不自由はしないし、これ以上な幸福はないだろう。
必要な物、場所、全て揃うし、時間もきっちり守る、言語も通じるし、何か困れば誰かしらは助けてくれる。
海外に来るメリットはあえて「不自由を体験する」ことだと思う。
そこを知ることで、日本の素晴らしさを改めて気づけるし、日々の有り難みを感じる事が出来て、日本での生活を改めるきっかけになる。
この部分はあんなに小さな閉鎖的な島国にいては、一生気づくことは無いと思う。
「自分の当たり前が、当たり前じゃないということ」
育成年代のサッカーレベルは日本も上がっている。
これは育成年代は特に海外クラブの選手とも普通にやりあえる。ただ、技術では日本は海外クラブ選手と引けを取らないのに、学年が上がるにつれて、どんどん歯がたたなくなり勝負に負ける。
フィジカルの考え方、戦術を教える年代
どこにピークを持っていくかを逆算して、育成を考え、今からできる事に取り組む。
大人の事情により、日本のビジネス先行型のサッカースクールが増えていることで、試合には意味の無い技術を教えてくれる指導者が増えた事で、世界との差はますます開いているのをこっちに来て、色々な指導者と話をして感じた。
自分自身のサッカーもしっかりアップデートしてから日本に戻ります。