閉鎖的な国

2024.03.29

こんにちは。

これからマドリード空港に向かい、日本へ帰国します。

毎年、様々なスペインクラブやインターナショナルアカデミーにご協力いただき素晴らしい経験をさせていただいてますが今回、LaLiga 1部に所属しているラージョ・バジェカーノでは、今までのスペインとはまた違った新鮮な経験をさせてもらいました。

そして、、

日本も素晴らしい国ですが、サッカーに限らず、学業も含め、やはり外国の方々から指摘されている様にまだまだ劣っているのを感じました。

ここからは今回のスペイン遠征だからとかではなく、今まで多くの国に行かせてもらった僕が感じている事を書きます。個人的な意見ですので、軽い気持ちで読んでいただけたらと思います。

写真は元レアルマドリードのミッチェル・サルガド

最近ではサッカーに限らずですが、日本でも若くして、親元を離れて、海外へ留学する方が増えています。

もちろん、若い子ばかりではありません。

今現在お付き合いをさせていただいている経営者の方々などにも、「自分の価値観を見直したいから」といった理由で海外へ渡る方も多くいます。

僕は一番最初に海外へ渡ったのは、現役のプレーヤーの時でしたが、今の事業をやっていくに辺り、様々な角度から海外と向き合うことになりました。

 

サッカーの環境、街の景観、国の文化、、、

 

確かに様々な事や物が日本と異なります。

良し悪しは別として、日本と比較をしても、僕も日本人の当たり前の中で生きてきているので、日本の方が良く感じる事も多々あります。

でも、世界でも最高峰と言われているヨーロッパの学業の教育システムは、日本の義務教育システムとは比較にならないと感じています。

日本を悪く言いたくは無いですが、言葉を悪く言えば、今の日本の教育システムは、平均の高いロボットを生み出すシステム。義務教育を使い、それなり平均を出せる人を育てて、世に送り出すシステム。

そこから溢れる子は、“ 変わり者 ”や “ 不良 ” などと、
行った社会不適合者の様な言い方をされる。

僕も小学校時代から感覚がバグってたんで、そう言われてました(笑)

様々な世代がいるスペインの語学学校

一見、個性を育むとか素敵な言葉で包まれていますが、特に小学生年代〜中学生年代などは、日本では暗黙の了解で、決まったレールを誘導され、人と違う動きや考えを出したら、皆と同じ方を向くように正されてしまう個性が育ちにくいシステムだと感じてます。

また、ひたすら机に座り、教科書と先生の話す黒板に向き合う受動的な教育システムで、皆平等主義だという事が、個性が伸びづらい環境になっているのは有名な話。

政治家を見ていても思いますよね。頭は良くて、言われた事は正確に出来ますが、リーダーになれる人が育たない国なんです。

これは、サッカーを通じて、海外を行き来する様になって、サッカーのレベルとか環境とか以前に、ほんと強く感じる様になりました。どこの国に行ってもそう。感じることはいつも一緒。

これはお国柄、日本は島国であり、昔から閉鎖的な環境や、歴史的な背景から仕方ない部分であり、今後も変わらない所だと思います。いや、最近の渋谷の様に周りを見渡したら日本人よりも外国人ばかりしかいない!みたいな状況が増えてきたら、変わるかもしれないけど、それはもはや日本じゃなくなるよね笑

その点、海外の特にヨーロッパ国の教育レベルは世界でもトップクラスなのは有名ですが、小さい頃からディスカッションなども多く、他国の方と実際にコミュニケーションを取るために、主体性・協調性を大事に教育されてきています。

だからコミュニケーション能力が小さい頃から高く、表現が豊かで、自分自身の意見をはっきり語源化出来てますよね。

この能力は社会に出た際に一番必要な能力ですが、残念ながら今の日本には、その様な能力が育つ環境では無い様に感じます。

だから、様々な留学支援制度を国が動かし、推奨して、多くの経営者や語学留学の学生などを含め、海外で学んできてほしい!その為に必要な資金や手当などを様々な形でサポートを行っているのが現状ですが、これの意味がわかりますか?

多くの日本人はその様な状況を知らないわけです。

日本の教育がなかなか〇〇だってことを国が認めてる様なもんなんですよね。

義務教育という、日本の当たり前の教育を僕もだし、もっと上の世代の方々も受けてきました。

でも、いまいち、今の自分に活きてるか?といったら、そうでもない。みんなと過ごした日常や楽しかった体育祭やイベント事しか正直、覚えてません笑

 

今の時代でサッカー留学や語学留学に行く勇気を持てる日本人はすごいと思います。今、僕がマネージメントさせてもらっている子ども達で、一番若いのは9歳(小学校3年生)を始め、全国から小学生年代から自身の夢の実現に向け、親元を離れて海外で生活しています。

もちろん親御さんの不安などもあるかと思いますが、それを解消するのが僕たちの仕事であり、それ以上に世界へ飛び出した日本の子ども達が、「世界基準」の人間性に変わっていく成長をサポートするのが、僕たちの仕事。

そのきっかけが僕たちの場合はサッカーであり、そこで人間性が育ち、評価される事で、世界のサッカーでも活躍できる選手になっていく。

 

「プロのサッカー選手になる」

 

世界は日本に比べて、プロクラブの母数が全然違う。

そもそもなサッカー文化が違う。

これにより、プロサッカー選手になるチャンスというものは意外にも近くにあったりする。

 

でも、日本以上に競争社会であり、実力のある者が年齢関係なく評価されている。

 

でも、それは一番良い結果であり、プロ選手になるチャンスを掴める選手は限られている。

 

人より沢山努力をしたから

人よりも沢山苦労したから

 

それでもプロに慣れないサッカー選手が沢山いる

 

でも、海外でプレーをしてることで、海外の学業を学び、プロサッカー選手として、立派にインタビューを答えてる様な素晴らしい活躍をしている選手もいれば、プロ契約は取れなかったものの、海外で学んだコミュニケーション能力を活かし、サッカークラブの通訳になった子もいれば、企業面接でのディスカッションが評価されて、皆さんが知っている様な有名企業に就職した子もいる。

 

人間性は、日本に限らず、世の中を生きていく為にこれまで以上に必要となる。

 

でも、日本にはそこを導いてくれる指導者はいない。

国が様々な形で留学支援を推奨している今、様々なきっかけから思い切って海外にチャレンジしてもらいたいと思う。

僕も立派な社会不適合者で、だからこそ、経営者として、皆さんがこれまでに出来なかった事、やらなかったことにチャレンジして、少しづつ形に出来てると思ってる。

これは海外で素晴らしい教育を受けてきた外国人の方々と関わる様になって、僕もそれに引っ張られて変わってきた。

出来ればもっと早くに、、

なんなら現役時代にちゃんと海外に向き合いチャレンジしたかったとすら感じる。

自身の夢を実現する為、そして素晴らしい「人」としての能力を身につける為に視野を広げる事は、今の時代必要であり、これからの時代を生き抜く中では海外から様々な事を小さい年齢から学び、習慣化することが必要です。

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PROFILE

平川正城(Masaki Hirakawa)

<選手歴>
横浜すみれSC→コミュニティFC→清水商業高校→湘南ベルマーレU-18→湘南ベルマーレ(J2)→ザスパ草津(現J2ザスパクサツ群馬)→Y.S横浜 (★神奈川県国体代表選手)→S.C.相模原 (★神奈川県国体代表選手)→東京23FC (★神奈川県国体代表選手)→YOKOHAMA FIFTY CLUB

<指導歴>
Y.S.C.C.スクール・ユース・コスモスGKコーチ→FCバルセロナキッズキャンプコーチ→キリンビバレッジサッカーフィールドコーチ→SCHサッカースクールコーチ→ファンルーツアカデミーコーチ→Jフロンテッジ&東急レイエスコーチ→横浜すみれSCテクニカルアドバイザー・GKコーチ→ボカ・ジュニアーズジャパンスクールコーチ→SALLERゴールキーパースクール、SALLERストライカースクール(現MSAゴールキーパースクール、MSAサッカースクール)→NIKEエリートトレーニング・NIKE FC ・NIKE MOST WANTEDスカウトマン兼任コーチ→帝京平成大学女子サッカー部ゴールキーパーコーチ

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