文化に
3月22日(木曜日)に神奈川県横浜市にてMSAインクルーシブGKクリニック2018を開催しました。
多くの方々のご協力により、自分達主催のイベントでしたが素晴らしいものにしていただきました。
先日、ブラインドサッカーの世界大会が始まり、テレビなどでも取り上げられていますが、僕はここ数年、海外に行く機会も増え海外でのパラスポーツなども現地で見る機会も増えてきました。
その際にすごく日本の健常者、障害者の分け方と海外の分け方に違和感を感じていました。
僕も中学校時代、学校のクラスの1つに学習室(障害を持つ生徒が入るクラス)がありました。
小学校時代から家族でボランティアなどにも参加していた家系だったので、昔から障害者の方に触れる機会も多かっただけに当時から『何でクラス分けるんだろ?』と感じる事もありました。
障害にも重度、軽度などあるかと思いますが、どっちにしてもあの様に無垢な幼少期に接触すらを妨げるやり方が正しいのかは僕も素人なのでわかりませんが、その体験があったからこそ、今の自分の考えがあるのかと思います。
今回のこの『インクルーシブ』
インクルーシブは欧州などの海外ではインクルーシブ教育などと言われ、障害の有無に関わりなく、みんなで一緒に学ぶ事を目的に取り組みが行われている教育方法の一つであり、今回やらせていただきましたMSAインクルーシブGKクリニックは中身のクオリティを考えて、少人数制での開催にはなりますが、健常者・障がい者、また性別や年齢などの垣根を超え、誰もが相互に人格や個性を尊重し合い、共通点であるサッカーのゴールキーパーで結ばれた仲間と共にトレーニングを行うプロジェクトとしてスタートしました。
今回が記念すべき、第1回目の開催となりましたが、知的障がい者サッカー&日本デフサッカー(ろう者)連盟の方々のご協力もあり、多くの選手達が平日の遅い時間にもかかわらず参加してくださいました。
参加選手の中にはワールドカップを控えた現役日本代表選手や地域トレセン(選抜)選手、女子大学サッカー選手、そしてMSAスクールに所属するゴールキーパーなど様々な経歴を持った選手達が同じ会場でトレーニング。
すごく感慨深いものがありました。
同じ場で、同じ空気感、同じトレーニング
触れたらわかることが沢山ある。
僕達と何も変わらない。
触れないからわからないことが沢山ある。
だったら、大人がそこを妨げるんじゃなく、小さいときからお互いに尊重し合える環境を作ろうよ。
僕達は今回のイベントをイベントではなく、文化に変えていきたい。