辛抱強く
なでしこリーグ1部第4節、日体大SMG横浜との一戦。
会場には約500人強の方が桜が綺麗なAGFフィールドまで足を運んでくださいました。また、この試合ではあゆみ(戸田選手)とかなみ(新堀選手)が、なでしこリーグ100試合出場達成のセレモニーを行い会場のムードも最高な中でキックオフ。
結果は1対2で敗戦。
スフィーダの意表を突いたミドルシュートにGKまひろ(石川選手)が対応出来ず、失点するも後半に100試合のメモリアルハッピーガール、かなみのゴールで同点。
今回の試合はここが大きな分岐点だった。
同点後、ほぼワンサイドゲーム的な相手コートエリアで再三のチャンスがあったもの追加点が奪えず、逆に我慢に我慢を重ねた日体大が、試合終了間際に個人技の高い、技ありシュートにより沈められた形。
やっぱり、サッカーは流れがあるスポーツであり、その流れに敏感になれるかは、もちろん選手だけではなく、スタッフも大事な事。
今回、流れがスフィーダに来ているタイミングで、まゆ(金子選手)、菜羽(青木選手)、ゆのか(荒川選手)と運動量、スピードがある選手を投入して、更に畳みかけに行ったが最後のフィニッシュが遠い。。。
試合の流れを読み、そこに訪れたチャンスを確実に物に出来る様にしていかないと、なかなか勝つことはこのレベルでは難しい。
トレーニングからもっと危機感を持ちながら、ゴール前の攻防に取り組まないといけないといけない。
とはいえ、ネガティブなことばかりでは無い。
やはり、絶対的守護神のひめか(石野選手)の背中を見て頑張ってきた、まひろがめでたくフル出場。
怪我で離脱したひめの分まで!と、目の色が変わっていただけあり、しっかりと強い想いと責任感を持ってピッチに立ってくれました。それを温かく見守ってくださったファン、サポーターの皆様にもほんとに感謝しています。
僕自身もゴールキーパーでしたので、まひろの今の心境は痛いほどわかります。
これはキーパーにしかわからない感覚というものが存在してます。
もちろん、いつ出番が来ても大丈夫な様に準備は出来ますがいざ、いきなり出番が来ると緊張や不安が急に押し寄せて来て、今まで練習で出来ていたことが出来なかったり、判断のミスがあったりと、とても身も心も準備が難しいのがゴールキーパーというポジションです。
また、なかなか替えの聞かないポジションであり、先日にもJリーグでゴールキーパーが何人も退場した事が話題になっていましたが、その様に退場者が出たり、今回のひめの様に怪我が原因などが、起こらない限りは、スタッフ陣もあえて公式戦でゴールキーパーを変えてみよう!とは思いません。
なので、普段から公式戦に近い緊張感のある試合をなかなか経験出来ないのが、第二、第三キーパーの辛い部分。
いきなり来るのがぶっつけ本番という感じかな。
まだ若いまひろに、憧れの大先輩から任されたゴールの番人
突然に訪れたこの状況はまひろにとって、心臓バクバクだったのは間違い無いかと思います。
そんな中での日体大戦でのパフォーマンス。
もちろん、彼女にはまだまだ課題が沢山あります。
でも、やっとまひろ自身、トレーニングでやってきた事の答え合わせが、公式戦の緊張感の中で行うことが出来ました。
今回の試合は敗れてしまいましたが、スフィーダ世田谷のゴールキーパーチームが、また1も2もレベルアップする為には、非常に大きな価値のある1試合になったと僕は感じてます。
この部分を変えることが正に、僕がこのチームに来た意味だと思います。
しかし、なかなか結果との両立というものが難しく、ほんと申し訳ありません。
でも、チームとしてもがいている今の時期が必ず、結果に反映されるタイミングが来るはずです。
辛い時ほど、応援してくださる方々の声援や会場で声をかけていただけることが、選手達を奮闘させます。
僕もこれまでJリーグクラブを始め、様々なチームでプレーをしてきましたが、その中でもスフィーダ世田谷のサポーターの方々は温かいと感じてます。
だからこそ、選手達もあれだけ強く、そしてみんな良い子でいられると思っているので引き続き、選手の保護者目線で温かく、時には厳しくサポートをお願いします。
今週はアウェイの三重県!
厳しい試合が続きますが、シン・スフィーダ改革を辛抱強く続けて行きます。