良い組織を生み出すために

ビジネスでもスポーツチームでも同じ事が言える。
先日、あるサッカー選手と話した際に感じたことを書きます。
良いチーム(組織)にする為が目的で、仲間と仲よくしようとすると、心理的安全性が低くなる。
仲良くいる為に本心を隠し、言いたいことを言わない、やんわり伝える、他人の意見を尊重しすぎると、それが心理的安全性だと勘違いをしてしまう。
仲良くいる事にも意味が2つあると思っていて、
①組織人としての仲良くする
②友達として仲良くなる
この同じ「仲良し」でも、たぶん性質がかなり異なる「仲良し」と思ってる。
これが組織(チーム)の中で、ごっちゃになってしまうのは、非常にまずい。

会社を運営していくこと、スポーツチームを作っていくこと。
これの多くは、そのトップが掲げる理念やビジョンがある中で、そこに必要となる多くの人達が様々な立場から関わり、色々な考えや行動により成り立ち、作られていくもの。
もちろん、同じ “ 人間 ” が作り出すものなので、意見が食い違うこともあるだろうけど、コミュニケーションを取り、良い会社、良いチームは作られていく。
冒頭で書いた通り、組織として向かう矢印は同じはずのメンバーの中で、この「仲良し」という感情が良いも悪いもの影響する事は非常に多い。
僕はどんなに仲の良い人だとしても、そこはごっちゃにならない様に相手をリスペクトするとこはしていて、その上で自分の意見は意見として思った事はちゃんと伝えるようにしてます。
だから、僕のこと嫌いな人も多いと思います笑
結構、ズバズバ言ってしまってると思うんで。笑

良い会社、良いチームって誰が判断するの?
ここが良い会社や良いチームって、なんの定義よって判断されてるの?って話だよね。
会社なら、働く方々が仕事がしやすい会社、それこそ何でも話せる仲間がいる会社、ぶつぶつ痛いとこをやたら指摘してくる嫌いな上司がいる会社、めちゃくちゃ商品が売れている会社、家からすぐ出勤出来る会社、、、
スポーツチームだとどうだろう。
自分のプレースタイルに合っているチーム、自分を理解してくれる仲間がいるチーム、自分をスタメンで使ってくれる監督がいるチーム、グッズ販売や多くの支援を受けているチーム、自宅から通いやすいチーム、、、
良いチーム、良い組織って、結局は自分視点で解釈をして、自分に都合良いとこを良いと評価し、都合が悪い所は、悪い評価と判断をしてしまう人が大半。
じゃ自分に都合の悪い所が、他人にとっても同じ様に都合が悪いかといったらそうでもない。逆に他人からしたら、そこが良いという評価をしてる人もいるかもしれない。
結局、自分の捉え方なんだよね。
でも、それを変えることが出来るのも自分。
様々な業界、チーム、今は選択肢が沢山ある中で転職やチーム移籍なども、もちろん良いと思う。
でも、それをする前に今の環境の中で「自分の都合が悪いと判断した所を改善する為に発信をしたか?」
ここは大事になる。
動いたのか? 話したのか? 聞いてみたのか?
もし、それらをやらずに「ここは自分に都合が悪い」とだけで判断して、その場所を離れた場合、また次行った先でハマらなかったら同じ事を繰り返す。
組織を作る上で、コミュニケーションは一番大事だと思ってる。

100人いれば、百通りの人格や個性があり、全く同じ人はいない。その中で一緒に組織を作り上げているのだから、完璧に100人みんなが居心地の良い場所を作るってのは本当に至難の業。
いや、正直、無理だと思う。
でも、ちゃんと腹を割って話す事、自分の意見を述べる事、その延長で喧嘩して泣いて伝えたっていいと思う。
その行動や想いが、自分や相手や組織やチーム、何かが変わるきっかけになるかもしれないし。
仲良しこよしの組織は必ず、一気に崩れるときがくる。
良い組織を作り上げて行くには、今の状況をしっかり見て、良いものは良い、違う事は違うと、中で話せる人がいかに多いかが大事。
仲が良いから嫌われたくないし、評価落としたくないから厳しく言いたくない、伝えられないとかじゃなく、この部分だからこそ、素直にぶつかり、話せる人が多い組織はどんどん良くなっていくと思う。
「喧嘩をするほど仲が良い」って言葉があるぐらいなんだから。
本当の仲間なら意見をぶつけられる環境を組織の中で作っていきたいね。